日本はずっとデフレが続いており、2022年後半から物価の上昇が始まりましたよね。
ただ、この物価上昇はコストプッシュ型のインフレであり、賃金上昇が伴わないため悪いインフレと言われています。
こんなニュースが多く出ており、日本の今後は大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
そもそも物価って何で決まるのか。物価上昇率が2%が良いと言われているのはなぜなのか。
疑問がいっぱい湧いてくると思います。
そんな疑問を少しでも解決できるような詳しく紹介されている本を見つけましたので紹介させていただきます。
あらすじ
バブル絶頂時から崩壊まで、日本ではいずれのときも意外なほどに物価は動きませんでした。
けれど、現在は値段は変わらず商品の容量が少なくなるステルス値上げが広がっています。
なぜ企業は値上げをせずコストカットで乗り切ろうとするのか。
中央銀行や政府の実務家(ポリシーメーカー)たちは、何を考え何をしているのか。
研究者たちはそれらの成果と教訓をどのように学び、理論を発展させてきたか。
そんな物価についての考えが理論や実験を用いて紹介されているそんな本になります。
目次
はじめに
第1章 物価から何がわかるのか
第2章 何が物価を動かすのか
第3章 物価は制御できるのか――進化する理論、変化する政策
第4章 なぜデフレから抜け出せないのか――動かぬ物価の謎
第5章 物価理論はどうなっていくのか――インフレもデフレもない社会を目指して
おわりに
感想
物価の考え方をできる限りわかりやすく説明してくれている本でした。
高インフレ状態になった際の対策やデフレ時の対策、どうしてインフレ・デフレが起きるのかなどの理論や実験の分析結果などをしっかりとまとめ、紹介されているのでかなりの骨太本ですね。
ただ、そもそもテーマがかなり難しいため読んでいる最中に何度か読むのを断念しそうになりましたので、物価について興味のある方や骨太本に慣れている方におすすめの本になります。
私の理解度不足なのですが、断片的な理解しかできなかったので、もう少し知識をつけてから再度読みたいところです。
また、この本を読んだ後に現在の日本の状況を考えるとかなりまずい状態なのではないかなと心配になってしまいましたね。
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