赤ちゃんの眠りに関する書籍『賢い子は1歳までの眠りで決まる』を紹介いたします。
私ももうじき親になる身としていくつかの教育本を読んできましたが、どれも1歳ぐらいから9歳ぐらいまでを対象としたものが多く、0歳からできることがなかなか記載されていませんでした。
そんな中見つけたのがこの『賢い子は1歳までの眠りで決まる』という本になります。
赤ちゃんの睡眠はすごく大切ということは噂に聞いていましたが、どう大切で何をしなければならないのかというのは知りませんでしたので、この本からその辺を学ぶことができればと思い読みました。
今回はそんな『賢い子は1歳までの眠りで決まる』の概要を紹介し、子育て中の人やプレママ、プレパパの方の参考になればと思います。
概要や簡単なまとめの紹介になりますので、詳しく知りたい方は実際に本を読んでみてください。
細かい説明や個々のケースの紹介なども記載されていましたよ。
概要
赤ちゃんにとって睡眠がどのように重要なのか、また超日周期を利用したNAPSメソッドの睡眠サイクルなどを紹介している本になります。
睡眠不足になっている赤ちゃんには以下のような特徴があります。
- 寝かしつけようとすると抵抗する
- 夜中に何度も目を覚ます
- 昼と夜が逆転している
- 昼寝の時間が短い
- いつ昼寝をするか予想できない
- チャイルドシートやベビーカー、親の腕のなかでしか眠らない
このような行動・生活リズムになってしまい困っている方も多くいらっしゃるかと思います。
そんな悩みを解決に導き、そして賢い赤ちゃんを育てることができるというものですね。
赤ちゃんは睡眠不足?必要な最低必要な睡眠時間は?
新生児(生後1日〜15日):16時間以上
乳児期(生後15日〜18ヶ月):13〜15時間
2歳:12時間
10歳:9〜10時間
20歳:7〜8時間
50歳:6時間
想像以上に睡眠時間が必要なんですね。
新生児なんてほぼ寝てます。
睡眠を取ることのメリット
人間は寝ている間に頭の中を整理するので、寝ている時が一番脳が活動しています。
そんな脳が最も効率よく働く時間を多くとると以下のようなメリットがあります。
■睡眠を取ることのメリット
- 抽象的思考の向上
- 情緒が安定する
- 成長してもよく眠れる
- 成績の良い子が育つ
- 学習したことが脳に定着する
- 学習意欲があがる
NAPSメソッド
NAPSメソッドは赤ちゃんが起きてから90分で睡眠サイクルに入ることを利用した睡眠方法で、以下の4つのステップに分かれています。
N:赤ちゃんが最後に目覚めた時間を記録
A:90分後の時間を追記
P:赤ちゃんと遊ぶ
S:寝かしつける
起きてから90分後に眠くなるので、そのタイミングを見計らって寝かしつけるのですね。
この時、直前で何時間眠っていたかは関係ないそうです。
もし眠りのサインが90分経つ前に出た場合は、すぐに寝かしつけを始める必要があるとのこと。
そのサインが出た場合、赤ちゃんは親の気づかないところで起きていた可能性があるのだそう。
もし眠りのサインが出てない場合は、90分経つ5〜10分前に寝かしつけをはじめましょう。
また、赤ちゃんを途中で無理やり起こすことはNGみたいですね。
赤ちゃんの睡眠時間と覚醒時間(起きている時間)についてですが、赤ちゃんが成長してくると起きている時間が90分周期で伸びてきます。
生後4ヶ月を過ぎると3時間、4時間半と徐々に起きている時間が長くなります。
赤ちゃんが眠い時に出すサイン
赤ちゃんごとに異なる可能性は高いのですが、よくあるサインを紹介します。
■身体的サイン
- 手やカーペット、誰かの肩などで目をこする
- 耳をひっぱる
- あくびをする
■感情的サイン
- 泣く
- すすり泣く(とくに抱っこされていないとき)
- 非常に興奮している
- 突然イライラしはじめる、または短期になる
■集中力や注意力にかかわるサイン
- ぼんやりとしている
- 反応がない
- 内にこもる
- 突然おもちゃや活動に興味がなくなる
赤ちゃんを寝かしつけるおすすめのテクニック
赤ちゃんを寝かしつける時は、静かな環境で同じ動作を繰り返すと良いです。
具体的なテクニックとしては以下のようなことになります。
- 赤ちゃんを前後に揺らす
- 赤ちゃんを抱いて腕を前後に揺らす
※動きを完全にコントロールすること - 抱っこして歩く
- 赤ちゃんを抱っこしてあなたの体ごとやさしく前後に揺らす
- 湯上がり用のおくるみで包む
※毛布などで包んでから揺らすなど、体の動きを加える必要があるかも。
NAPSメソッドの活用方法
誕生〜2週間
基本的にはよく眠るのですが、なかなか寝付けない場合もあります。
90分の周期もまだ現れていないので、赤ちゃんが眠そうにしていたら寝かしつけるようにしましょう。
この時の赤ちゃんは以下のような特徴があります。
- 昼夜を問わず、少しずつ何度も眠る
- 眠るタイミングを知らせるサインはほとんどない
- 気分良く起きていられるのは90分より短い
- 疲れて泣いている場合が多い
昼と夜の区別について
しっかりと区別しましょう。
寝ているからと部屋を暗くしたり静かにしたりするのではなく、昼は明るく、夜は暗く静かにしましょう。
赤ちゃんが覚醒していても、ミルクをあげる時でも出来るだけ暗く静かにしましょう。
生後2週間〜3ヶ月
90分周期が現れる時期になります。
90分以上起きることの無いようにして、1人では眠れないので寝かしつけてあげましょう。
つまり、これまでにお話ししたNAPSメソッドを全力で取り組めば大丈夫です。
昼と夜の区別は誕生から2週間の時と同じです。
夜は暗く静かにして、起きても遊んであげちゃダメです。
生後3ヶ月〜5ヶ月
この時期は1回あたりの昼寝の時間が伸び、夜も早寝になります。
そして、日中も90分以上起きていられるようになります。
90分以上起きていられるかは眠りのサインが出ているかどうかで判断することになります。
また、夜中に何度も起きる場合は授乳以外で寝かしつけるようにしてみましょう。
生後6ヶ月〜8ヶ月
一人で寝れるような準備ができているので、夜から始め、できるようになったら昼寝でも一人で寝れるように教えましょう。
一人で眠れるようにするテクニックは以下の2つがあります。
コントロールド・クライング
赤ちゃんの様子を見ながら、赤ちゃんを泣かせたままにしておく方法です。
赤ちゃんが起きて泣き始めても、5分ほど待ちます。
そのまま泣き止み寝れば問題なく、泣き続けるようであれば部屋に戻り赤ちゃんの体を優しくトントンして寝かしつけます。
この時、抱き上げず、1分以内に部屋から出るようにしてください。
上記を繰り返し、15分以上泣き続けるようであればこのやり方はまだ早いのかもしれません。
フェーディング
コントロールド・クライングより効果が出るのが遅いですが、赤ちゃんや親にかかるストレスが少ない方法になります。
寝かしつけるときに、赤ちゃんが寝る前に寝かしつけをやめ、赤ちゃんを寝かせて背中をトントンする、子守唄を歌うなどして一緒にいるようにします。
これを数日繰り返して、慣れてきたら触れないようにする、それにも慣れてきたら子守唄も歌わずただ一緒にいる。
そこまで慣れてきたらあと少し、最後はドアのそばに立つようにするだけにする。
これに慣れると、赤ちゃんは親が近くにいなくても寝れるようになります。
生後8ヶ月〜12ヶ月
夕方に昼寝をしない子がでてくるなど、起きていられる時間がどんどん長くなります。
この頃の赤ちゃんはハイハイやおすわりなど新しいスキルを覚えることによって夜起きることがあります。
このような変化で一人寝ができなくなってしまったらもう一度一人寝を教えましょう。
1歳以降
90分周期と眠りのサインが連動しなくなり、大人の睡眠スケジュールに似たものになってきます。
午前中の昼寝は無くなりますね。
午後は基本的に1回の昼寝になりますが、これは無理に辞めさせない方がいいものになります。
今回は赤ちゃんの睡眠に関する本『賢い子は1歳までの眠りで決まる』について紹介させていただきました。
実際にどの程度NAPSメソッドを使いこなせるかわかりませんが、覚えている範囲で実践できればいいのではないでしょうか。
気がついた時にぜひ試してみてくださいね。
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