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【BOOK】住野よるの『腹を割ったら血が出るだけさ』レビュー

2022年7月27日に発売されました住野よるさんの『腹を割ったら血が出るだけさ』を読了しましたのでご紹介したいと思います。


住野よるさんの作品は個人的に好きで、読み始めると一気に読んでしまうのですよね。

今回の『腹を割ったら血が出るだけさ』もやはり一気に読んでしまいましたね。

愛されたいという思いで偽りの自分を演じて生きている女子高生の茜寧が小説『少女のマーチ』を通して、理想の自分を見つけようとするお話でした。

登場人物も個性豊かで魅力的で逢もジュリアも好きになっちゃいますよね。
どちらもかっこよかった。

あとはやはりイメージしやすい風景描写。

完全にあの街だなと。

今度行った時に個人的に少女のマーチのシーンをやりたくなってしまうかもですね。

CDショップやライブハウス、マニキュアなどなど周りたいですね。

小説の登場人物と感情を重ねる茜寧にはなかなか感情移入は難しいかったのですが、人は誰しも他人に良いようにみられたいと思っているし、そんな偽りの姿だとしても、腹を割いたら血が出るだけ。つまりその偽りの姿も本当の自分ってことをなんですよね。

あんまんまんって実際に存在するんかい!

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あらすじ

高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。
しかしそれは、「愛されたい」という感情に縛られ、偽りの自分を演じ続けるという苦しい毎日だった。
ある日、茜寧は愛読する小説の登場人物、〈あい〉にそっくりな人と街で出逢い――。

いくつもの人生が交差して響き合う、極上の青春群像劇。

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