今回ご紹介する本は2009年10月に新潮社から出版された米澤穂信さんの『ボトルネック』という小説になります。
本屋さんで何かの特集なのか平積みされていて、気になったので購入しました。
あらすじは下の方にまとめてあります。
主人公の嵯峨野リョウが東尋坊に恋人を弔いに行くところから物語は始まります。
しかし、その東尋坊で謎の声が聞こえて、気がつけば地元の公園のベンチの上。
そこから次々と違和感を感じ始めていきます。
自宅に知らない女性があり、あったはずのものがなくなっていたり、そのまた逆も。
そう。パラレルワールドの世界に迷い込んでしまったのです。
迷い込んだ世界はリョウは産まれなかった世界で、変わりに死産だった姉のサキが産まれた世界でした。
この2人が違うだけで、世界はだいぶ違っていたんです。
つまり、リョウは自分の存在価値をまざまざと見せつけられてしまうわけですよね。
果たして、リョウの存在価値とは。
先がすごく気になる展開だし、
そしてめちゃくちゃ読みやすいです。
パラレルワールドものを読みたい方はぜひ読んでみてくださいね。
![]() | 価格:693円 |
あらすじ
主人公の嵯峨野リョウは恋人であった諏訪ノゾミが2年前に事故死してしまった東尋坊へ弔いのために向かう。
そこでリョウは謎の声に呼びかけられ、崖から転落。
気がつけば、住み慣れた町の公園のベンチで目を覚ますのだが、何が起きたか分からず混乱するリョウ。
仕方なく家に帰ると、そこには知らない女性の嵯峨野サキが住んでいた。
2人はその家を自分の家と主張するが、会話の中で、2人とも嘘をついていないと判断する。
そしてたどり着いた結論がパラレルワールドだった。
つまり、そこはサキいて、リョウがいない世界だった。
2人が違う世界はどのように変わってしまうのか。
自分の存在価値が見えてしまう世界で思うこととは。