今世界はどのくらい思い描いていた未来を実現してるのでしょうか。
そんな世界の最新技術および今後の展開について述べられている本『2025年を制覇する破壊的企業』。
今回はこの本を紹介いたします。
まず初めに、タイトルにもなっている破壊的という意味ですが、これは既存の技術やビジネスを壊して、新たなステージに向かっているよということです。
ぱっと見物騒なタイトルですよね。
そんなこの本は2025年の注目すべき企業とその動向の予想、未来に向けて準備しておくべき能力、改変される業種などが記載されています。
以下、本の紹介となります。
あらすじ
2025年、そしてその先の技術革新について述べられています。
構成としては、大きく分けて以下の3ブロックとなります。
・最先端の企業の動向や未来予想
・淘汰されるであろう業種
・必要となる能力
最先端の企業の動向や未来予想としては、知名度の高いアメリカのGAFA+M、そしてその次に続くであろう企業のであろうインポッシブルフーズやロビンフッドのことが記載されています。
有名なGAFA+M以外の現在アメリカで注目されている企業を知ることができる点もポイントとなります。
淘汰されるであろう業種については、アメリカのGAFA級の企業が様々な業種に事業を展開することによる影響になります。
どうして淘汰されてしまうのか、どのような方法で事業を展開してくるのかなども述べられています。
必要となる能力についても、この技術革新が進む中で生きていくための力ですね。
今から勉強して間に合うのかという疑問もありますが、最低限の知識はつけておいた方がいいとありました。
このような構成で、世界の少し先の未来を紹介している本となります。
最先端の企業の動向や未来予想
Googleは検索エンジンから検索前の世界に進むそうです!
どういうこと!?となりますが、よりパーソナライズされ、習慣的にGoogleで調べていることなどがあれば検索前にこれですよねって提示してくれるそうです。
また、近年の買収内容からロボタクシーや人工知能にも力を入れているので、こちらも注目です。
Amazon
まずはアレクサ。
Amazonは屋内だけでなく屋外もアレクサ対応するだろうと予想されてますね。
これは例えばガソリンスタンドなどにアレクサが設置されているケース、その場でアレクサに支払いを頼めば現金・カードなどを出さずに決済が終わるなどです。
また、Amazonは保険・金融事業への進出を重要視するようですね。
この本ではAmazonの購入履歴より与信判断まで実施してしまう未来がくると。
そんなAmazonは保険・金融事業以外にもドローン宅配や自動配送車など新たなサービスがまだ沢山控えていますので注目すべきところはたくさんありますね。
「人間同士のコネクションにフォーカスする」
というビジョンを創業時から一貫して変えておらず、今後も人と人との繋がりを重視していくだろうと言われています。
独自通貨リブラは銀行口座を持っていない人の送金を可能に。
2019年に発表されたサービス「Horizon」は仮想世界の中でアバターを操作し他のユーザーと交流をはかることもできます。
また、SNSは入れ替わりが激しい世界のため、新しいサービスやSNSを買収することによって、古いイメージをなくす努力を続けています。
このことにより、全世代の方が使うサービスとなり得ているのです。
Apple
5感の全ての占拠をするだろう。
そんな風に紹介されているのがAppleです。
近年注目されたAirPods。
2021年には発売されると言われているApple Glass。
と、聴覚、視覚はすでに見通しが立っており、その次は嗅覚に関するデバイスかもしれないと言われています。
そして時期に5感全てにおいてAppleデバイスに占拠される。そんな未来が待ってるのかもしれません。
Netflix
映画や動画が人によってストーリーが変わるようになります。
100万人の視聴者がいれば100万通りのストーリーになりますね。
マイクロソフト
都市のOSの覇者となり、国や自治体のシステムをスマートシティとしてを作り上げるようになるそうです。
すでにアメリカ政府の基幹システムはマイクロソフトが導入しており、日本のマーケットもターゲットにされているらしいです。
テスラ
移動をより安く、早く変えていくようですね。
電車より安く、早く着くロボタクシーや時速1000kmのハイパールーフを活用したリニアモーターカーなどまじかってものが開発されているようですね。
その他の企業
お肉の食感・味がする代替肉を作成するインポッシブル・フーズ。
手数料無料の証券会社のロビンフッド。
テレワークに伴うセキュリティをクラウドで管理するクラウドストライク。
企業がインターネットで商売をする際に必要な知識・技術をすべてまとめて代行してくれるショッピファイ。
これら全ての企業において、最も重要とされているのが情報ですね。
色々な情報を集め分析することにより、人々のニーズや行動を理解し、適切な効率の良いサービスを提供していくのですね。
必要となる能力
・英語
・ファイナンス
・データサイエンス
・プログラミング
・ビジネスモデルが読める
英語は言わずもがなですね。
最新技術や論文は基本的に英語でリリースされるため、情報収集には必ず英語が必要になります。
日本語に翻訳されるものもありますが、それは一部であり、ほとんどが翻訳されずに終わるのです。
ファイナンスは軽く触れてました。
経済人としての常識はつけておきましょうという感じですね。
データサイエンスやプログラミングはこの技術革新を生きていくためのスキルですね。
近年の話題となる企業やサービスはほとんどが情報系であり、避けては通れないものとなっています。
ビジネスモデルが読める。これは想像しにくいかもしれませんが、各サービスがなぜ成り立っているのかを理解できるようになるということですね。
これらの能力は極めて専門家になれというわけではありません。
英語であればニュースや論文を読める程度になろう。
データサイエンスやプログラミングであれば、どういう仕組みで動いているのかや、どういう視点で分析しているのかを知ろうということです。
実際に喋ったり分析やプログラミングができるようになれと言っているわけではないんですよね。
まぁそれでも難しいですけど。
また、必要な能力として述べられてはいないのですが、「ストラクチュアルホール」になることも推奨されていました。
ストラクチュアルホール?となりますが、これは幅広い業種の方々とつながっておきましょうってことです。
様々な業種の人と繋がることにより、それぞれが得意としているサービスや必要としているサービスがわかります。
その需給や情報をうまくコントロールすることにより、新たな事業や革新的なサービスの開発に携わることができるということですね。
これもなかなか難しいところですが、高頻度で連絡を取れということではなく、ポイントを押さえて、年に数回連絡する程度でいいとは述べられていました。
感想
すごい未来がもう手の届くところに来ているのだなと感じてしまいますよね。
映画やマンガの世界が現実のものになりかけているだなんて。
特に空中に映像が見えるAppleグラスと全自動運転のロボタクシーは早く実装されて欲しいです。
最新技術が述べられている本は読むのが楽しくて、止まらなくなってしまい、私約1週間で読了してしまいました。
そんなワクワクが止まらなくなる本。
興味の湧いた方はぜひ読んでみてください。
か
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