最近ニュースで防衛費増額に関する増税の話題で持ちきりですよね。
今回は防衛費増額の理由、増税される税目、今後上昇が期待できる銘柄について紹介させていただきます。
※投資は自己責任になります。
目次
防衛費増額について
増額の背景
最近のニュースで岸田首相が防衛費を GDP比1%から2%へ増額させるとの発言がありました。
金額で言いますと、22年度の防衛費は6兆円弱で 27年度には10兆円余りに膨らみます。
これは一度に5兆円を増やすのではなく、年々増加させて27年度にGDP比2%にするということになりますね。
この突然の発言ですが、どうしてこのようなことになったかと言いますと、実は背景には世界情勢の影響があるのです。
防衛費がGDP比2%になった理由の1つ目は NATOでは防衛をGDP比2%にすることを求めているということです。
これは直近求められたことではないのですが、ロシア・ウクライナ戦争によりヨーロッパや北欧のNATO加盟国が防衛費をGDP比2%にすると名言しだしたため、日本も遅れを取らないように引き上げるとなったのです。
まぁ世界での日本の立ち位置等を考慮した時に防衛費を増額してほうが良いとなったのでしょう。
2つ目の理由は中国対策になります。
近年の中国の経済成長は凄まじく、そして台湾問題などでアメリカ・日本と対立しています。
隣国の大国と対立しているというのはかなりリスクの高い状態であり、ロシア・ウクライナのように中国が台湾を突然併合するという可能性もあるため防衛力の強化が少し前から求められていたということになります。
これが防衛費を増額するに至った背景となります。
増税される税目
増税される税目は以下が予定されています。
たばこ税や法人税は関係ある人が限られていると思いますが、所得税はみなさんに関係ある税目ですね。
この所得税は現在の税率を上げるというわけではなく、現在所得税が引かれる時に併せて引かれる復興特別所得税を防衛費に回し、かつこの適用期間を延長するというお話のようです。(復興特別所得税は現行2037年12月31日までで課税終了)
これが議論の的になっていますよね。被災者のために集めた税金を防衛に回すのかと。
また、増税できない場合は国債の発行によって財源を賄うという話も出ているようです。
国債の発行で賄った場合は直接的な影響は無さそうですが、結果として国の信用を失って円安のきっかけになってしまったりしそうですね。
まぁそんな簡単に信用が0にはならないと信じてはいますけれどね。
増税される時期
岸田首相の発言では 2024年以降の適切な時期とのことです。
つまりはまだ未定ということですが、再来年以降の近い将来には増税されることになりますね。
まだ増税する税目も確定しているわけではないので、この辺は注意深く見守ることにしましょう。
防衛関連銘柄3選
今回は防衛関連銘柄の御三家と言われる3社を紹介いたします。
①三菱重工(7011)
防衛関連銘柄として一度は聞いたことはありますよね。
航空・防衛・造船などを手掛ける総合重機の会社になります。
三菱重工のホームページには防衛関連の製品が列挙されていて、これはやはり大本命であることを確信させてくれます。
■三菱重工のホームページ
三菱重工 | 防衛
また、時価総額も桁違いに大きいので潰れる心配は皆無ですね。
配当金も2.2%と悪くないですね。
時価総額:17,664億円
配当金:1株あたり120円
配当利回り:約2.2%
■最新の株価
Mitsubishi Heavy Industries Ltd (7011) Stock Price & News - Google Finance
②川崎重工(7012)
航空宇宙システムカンパニーの川崎重工は日本有数の航空機メーカーとして、P-1固定翼哨戒機及びC-2輸送機など、防衛省向けの数々の航空機の開発・製造を行っています。
航空機が主のため防衛関係全般ではないですが航空機といえば防衛の要であることには間違いない気がします。
■川崎重工のホームページ
航空宇宙システムカンパニー | 事業部門紹介 | 川崎重工業株式会社
時価総額は三菱重工に比べると少ないですが、三菱重工が大きすぎるだけで、この金額でもかなり大きいですね。
時価総額:4,730億円
配当金:1株あたり70円
配当利回り:約2.2%
■最新の株価
Kawasaki Heavy Industries Ltd (7012) Stock Price & News - Google Finance
③IHI(7013)
あまり聞いたことがない企業かもしれませんがこちらも大手企業になります。
航空システム、ロケットシステム・宇宙利用、防衛システムなどを製造していまして、主にエンジンなどをつくっています。
■IHIのホームページ
航空・宇宙・防衛|事業領域:2023年度新卒採用サイト
こちらも川崎重工と同レベルの規模になりますね。
時価総額:5,375億円
配当金:1株あたり80円
配当利回り:約2%
■最新の株価
IHI Corp (7013) Stock Price & News - Google Finance
まとめ
防衛関係の銘柄には防衛一本の事業展開をしている本命企業やグロース株の企業が多々ありますが、今回は配当金も安定して出している大手企業になりますね。
防衛銘柄が確実に来ると判断している方は大手以外を狙うのもありですが、上昇の波がこない場合のリスクを考えると万が一長期持ちになったとしても耐えれるのが良いかなと。
個人的には過去に自動運転関連銘柄やビッグデータ関連銘柄が今後来ると言われている時に購入し、残念ながらヨコヨコして終わってしまったという経験もありましたので。
この経験はタイミングが遅かったのだとは思いますが、やはりリスク管理は必要だと思います。
今回は上昇気流に乗るかわかりませんが、皆さんが株取引で成功することを祈っておきますね。