心理学は誰しもが一度は興味のわく学問だと思います。
しかし、本格的な勉強は難しそうなのでしたくないですよね。
そんな心理学ですが、仕事や恋愛など日常で使える知識・技術は沢山あります。
今回はそんな日常で使えそうな知識・技術をわかりやすくマンガで紹介している本『マンガでわかる!心理学超入門』を見つけましたので紹介します。
あらすじ
社会人なりたてのOLが主人公です。
彼女は会社での人間関係に悩んでおり、その悩みを解決するために心理学の先生に相談することになります。
その先生のアドバイスをもとに、仕事や恋愛をうまく乗り切っていくというマンガですね。
マンガと言いつつも、要所で心理学のテクニックが紹介され、1章ごとに紹介されたテクニックの紹介や実際の研究結果などが説明されています。
今回は登場したテクニックの一部を紹介します。
心理学とは
人の心の仕組みや動きを考察し解明しようとする学問です。
一般的な心の法則を解明しようとするものを基礎心理学といい、それを実社会に活用しようとするものを応用心理学と言います。
よく聞く臨床心理学や犯罪心理学は応用心理学のことですね。
日常で使える心理学
この本の中で紹介されていた心理学の一部を紹介します。
PM理論
職場の人間関係において、上司や同僚の仕事に向き合う姿勢を理解すると、良い関係を築くことができます。
このタイプを分析する方法として、PM理論というものがあります。
このPM理論とは、以下の要素でタイプを分類しています。
P:Performance(パフォーマンス)
M:Maintenance(メインテナンス)
Performanceは仕事の成果、Maintenanceはチームワークを表しています。
この2つの要素の組み合わせでタイプが分類されます。
PM型:理想の上司タイプ
チームワークが良く、仕事の成果もあげる理想形です。
このタイプの上司であれば心配ないってやつですね。
Pm型:仕事人間タイプ
チームワークが弱めなので意思疎通をうまく行う必要があります。
このタイプの上司の場合、雑談などで親密度を上げるのではなく、仕事の話のみをするようにすれば信頼されやすいです。
pM型:平和主義タイプ
成果よりもチームワーク重視のタイプです。
これはPm型と逆になりますので、雑談や飲み会なので親密度をあげることにより信頼される様になります。
pm型:遊び人タイプ
このタイプの上司の場合、もうどうしようもないみたいです。
早めに見切りをつけて、自力でどうにかするしかないです。
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
最初に受け入れにくいお願いをして断られた後に、受け入れやすいお願いをすると受け入れて易くなるというものです。
初頭効果
最初の印象がその後も残り続けるというものです。
第一印象が良い人と悪い人が同じミスをしたとして、良い人は「たまにはある」となり、悪い人は「やっぱりな」となるため、第一印象はとにかく良い方が仕事がやりやすくなります。
面接などで、最初の印象が大切だと言われているのもこの初頭効果のことなんですね。
新近効果
別名「週末効果」とも言います。
これは最後の印象が判断に大きく影響するものということです。
一般的には初頭効果の方が強いと言われますが、両方使えば、より印象が良く残るということになります。
この本では紹介されていませんでしたが、ピークエンドの法則などもこの新近効果と同義なのかな?
ピークエンドの法則:人は過去の経験をピーク時とそ
れがどう終わったかだけで判断するというものです。
ランチョン・テクニック
美味しい食事をしながらの交渉や恋愛は成功しやすいというものです。
美味しい食事をするとセロトニンという幸せを感じるホルモンが出るためポジティブな結論を導きやすくなります。
重要な会談やお見合いが食事の席で行われるのもこのランチョン・テクニックを利用しているのですね。
好意の返報性
相手から好意を受けると同じだけの好意を返さなきゃいけないと思う心理のことです。
試食だったり無料キャンペーンなどもこれを利用したビジネスモデルです。
記憶しやすくなる覚え方
なかなか記憶が定着しないって時がありますよね。
そんな時、定着しやすくする方法として以下があります。
①有意味化
言葉の意味を理解する。
②組織化
系統だてたり区分わけしたりする。
分類するなどすると、頭の中で整理されるってことですね。
③連想
すでに覚えていることに結びつける。
メモリーツリーはこれですね。
④視覚化
言葉や記号に映像化したイメージを結びつける。
⑤注意
範囲を絞るなどする。
例えば今日はこの範囲だけ!とかテスト範囲のみ!とかですね。
⑥興味
好きなもの。
勉強するうえで一番重要なものは興味と言われることがあるように、興味だけが覚えなきゃという考えなしで記憶できますね。
⑦フィードバック
復習だけでなく、その記憶より成果を生み出す。
単純接触の原理
日常的に何度も顔を合わせている人に対しては好意を抱きやすくなるというものです。
会うだけでなく、相手のことを知れば知るほど好意を抱きやすくなる現象もあります。(ザイアンスの熟知性の原理)
オープンポジションとクローズドポジション
腕や足を開いている姿勢をオープンポジションと言い、逆に腕や足を組んでいる姿勢をクローズドポジションと言います。
好意的な時や心を開いている時はオープンポジション、心を閉ざしていたり警戒している時はクローズドポジションになります。
言葉以外でわかる相手の心理状態
言葉以外でも表情や動作から相手の心理状態がわかるのですね。
なかなか話し相手の動作などを意識するのは難しいかもですが、日頃から注意してみておけば自然とわかるようになるかもです。
表情
・緊張している人は瞬きが頻繁になる
・嫌いな人と会うと一瞬眉間に皺が寄る
・恐怖を感じていると目を大きく開いて口が半開きになる
・好きな人や物を見ると口の周りの表情筋が動く
手足
・手や足を開いている人は心を開いている
・会話中、相手のつま先がこちらを向いていなければ退屈している
・手を顔のどこかに触れている場合、不安を感じているか嘘をついている
声のトーン
・女性は好きな男性の前では声がワントーンあがる
・声のトーンが低い場合は相手に警戒心を抱いている
ミラーリング
相手と同じ行動や口癖、会話のテンポやイントネーションなどをすると親密さが高まります。
あからさまになると相手に不信感を与えてしまうので注意が必要です。
インタビュー効果
メモを取るだけで相手に好印象を与えられるというものです。
メモを取ることにより、相手に自分はちゃんと話を聞いているとアピールでき、相手もメモを取っているから間違ったことを伝えられないなと丁寧に教えてくれる効果があります。
文脈効果
商談や頼み事をするうえで、その前に趣味などのプライベートな話題を持ち出すというのがあります。
一見それとは関係ない前後の文脈が心証や反応に大きく影響するというものです。
本題の前に相手が気持ちよく話すと、本題も上手く話が進んでいくということですね。
ポール・ウィルソンの実験
相手が何者かによって、その人の身体的特徴が変わって見えてしまう心理作用の実験です。
この実験では、相手の肩書きや経歴がすごいと、相手の身長が実際の身長より高く見え、逆に見下していると実際の身長より低く見えるというものです。
暗闇効果
明るい部屋より暗い部屋の方が親密度が高くなるというものです。
暗闇では多くの人が不安を感じ、誰かに寄り添いたいと思うことが要因となります。
ここで紹介した知識や技術以外にも日常生活の中で使えそうなものが沢山紹介されてました。
もちろん、ここで紹介した心理学の詳細や具体例などもありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
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